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2010年10月24日 (日)

メークロン(下)

汽車がメークロンに向けて発車すると、
乗客のなかに、さっきの夫婦者がいた。
結局、行くことにしたようだ。
道中暇なので、車掌さんと話をする。
車掌さんは、携帯電話で撮った、メークロン駅に
入構するときの動画を見せてくれた。

それは運転席の反対側、車掌さん側からみた線路の様子で、
電車が通った後、線路上に店を広げる様子を写したものだ。

まるきりモーゼの出エジプト記さながら、
といってもいいだろうか。

それを真似て撮った、メークロン駅に入構する際の、
最後尾からのぼくの映像も、負けず劣らず、
なかなかのスペクタクル作品にしあがった。

ぼくは写真以外のものここで公開するつもりはないのんで、
興味があるヒトは、youtubeでも検索してもらえば、
きっと誰かの映像が出てくるだろう。

鉄道マニア、タイマニアに限らず、楽しめると場所ではないかな、
と思うので、お金と暇がある人は訪ねてくだされよ。

さすがにまた同じルートで、バンコクまで帰るのは
しんどかったので、乗って来た汽車が発車するのを
見送った後、帰りはバスでバンコクに戻ったのだった。

日帰りたびとしては、悪くない経験だったな、と思った、
数年前のある一日だったことだよ。



▼その後、バンコクの高架鉄道が、サパンタクシン駅から、
トンブリ方面に延伸され、終点がウォンウェンヤイ駅となった。
こっから、国鉄のウォンウェンヤイ駅までは、徒歩10分、
というところか。
非常に行きやすくなったので、お勧めしますぜ、皆さん(^^)

 

キャプチャ画像ですが、、、

汽車内から
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線路際から
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2010年10月19日 (火)

メークロン(中)

汽車、とわざわざ書くのには理由がある。
石炭で走る蒸気機関車ではないものの、電車でもない。
ディーゼルで走る機関車が客車を引っ張る乗り物だ。

タイでは鉄道は発達していない。
ないことはないのだけれど、バスの方が本数も種類も多く、
便利なのだ。
今回わざわざメークロンに行くのは、
鉄道を利用するためなので、不便なのを承知で、
トンブリくんだりの駅まできたわけだ。

まずは、マハチャイ駅に向かう。
汽車の中ではとくにすることもない。
ぼぉー、として過ごす。

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マハチャイにつくと、今度は川を渡って、
次の鉄道線に乗り換える必要がある。

渡しに来ると、でんでん客がいない。
鉄道でメークロンに行くために、どの渡し舟に乗ればいいか、
と何回も訊いて来たのだが、あんまり乗客が少ないので、
不安になってくる。
乗客は、若い女の子とその保護者っぽいおばあさんと、
犬が1匹だ。
それにひきかえ、少し離れた渡し舟には乗客が満載だ。
でもその女の子に訊いても、これで間違いないというし、
犬もこころなしか自信ありげだ。

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あまりに不安げだったからだろう、渡しの兄さんが、
予定より早く舟を出してくれた。
ちゃんと川向こうの駅についたのだった。

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駅ではまたも、待ちぼうけだ。
あとから、ぱらぱら乗客がやってくるが、数は知れている。
日本人の夫婦者が、待ち客の中にいた。

訊けば、乗客の多い方の舟に乗ったので、
この駅に着くまでだいぶ苦労したらしい。
たぶん、鉄道を使う酔狂者が少ないせいだろう。
マハチャイからメークロンに行くのだって、
きっとバスを使った方が便数も多く、早く着くのだろうし。

かれらによると、世界の車窓から、でみて、ここに来たけれど、
これから汽車に乗るかどうかまでは決めていない、とのことだ。
バンコクに帰って来れるかどうか心配だから、
というのが理由らしい。

ぼくも今日はバンコク泊まりで、バスで楽々帰れると思いますよ、
とかれらの背中を押してやる

待ってるあいだ、暇なので、駅の食堂で
カオパット(焼き飯)を食べる。
同じテーブルで、地元の子ども達もご飯を食べていた。

カノムイープン(日本のお菓子)といいながら、
飴玉をやると、ちゃんと両手をあわせてワイ(合掌)をした。
子どものワイは、かわいいのんだ。
(to be continued)

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(ビール缶の中身は、水だから、安心せよ。。。(^^;)

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ぬこ on もーたーさい @ めーくろん

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2010年10月14日 (木)

メークロン(上)

フェレンギ人未到の宇宙を勇敢に進め。
そこにはまだフェレンギ人の悪評を知らない、
新しいカモが待ちうけているに違いない。
金儲けの秘訣 ・第77条)


この間、テレビを見ていたら、クイズ番組で、
タイ王国バンコク近郊のメークロンのことが出題されていた。
ここの鉄道は、大昔からいろんなテレビで取り上げられている、
ある意味名所で、最近では、世界の車窓から
でも放映されたらしい。
ぼくも実はここにバンコクから日帰りで行ったことがある。

バンコクは、タイのほぼ中央、チャオプラヤ川の河口に位置し、
タイ湾にも面している。
交通の要衝であり、またタイ唯一の大都市、といっていいだろう。
もちろん、チェンマイやコラート、ウボンラチャタニ、
といった都市もあるにはあるが、
単にその地方の中核都市だったり、人口が多少多い、
というに過ぎないものだ。
インフラやその他いろんな面でバンコクとは大きな隔たりがあり、
日本と比しても、その一極集中ぶりは凄まじいものがある。

日本でも、震災やその他の事態に備えて、
東京への一極集中を見直すべきだ、という論議があるが、
でももし、東京で有事の際、日本はその機能を充分ではなくても、
代替できる都市がけっこうあるように思う。
横浜は距離が近いので東京になにかあれば一蓮托生だろうが、
大阪、京都、神戸、札幌、仙台、福岡、北九州、などなどは、
代わりに首都機能を果たすことが不可能ではないように思う。
もちろん、某地方自治体の長のように、その有事をチャンス、
などとは、思っても言ってはいけないが。

タイは、そういう意味で、ほんとうにバンコク一極集中だと思う。
近年に至っても、しょっちゅう軍部によるクーデター騒ぎ
があるのも、これが無関係ではない、と思う。
またこのあいだ、バンコクの国際空港が反政府勢力に
占領されたときに、にっちもさっちもいかなくなったのは、
記憶に新しい。

その年末の、明石家サンタで、タイ旅行でこの騒ぎに巻き込まれ、
帰国できなかったばかりに、会社をリストラされたうえに、
6人目の子供ができてしまった、という夫婦がいたが、
航空に関する別のインフラがもしあったならば、
この夫婦は、幸せな年の瀬を迎えていたかもしれないのんだ。

さてそのバンコクであるが、日本人をはじめ、
外国人がうろうろしているのは、
チャオプラヤ川左岸の限られた地域である。
最近では、ワットアルンがある右岸地域にも、川沿いには
ホテルや高級コンドミニアムが造られたりしているものの、
それは、チャオプラヤ川という特別のロケーションに依存
しているわけで、それ以外の地域では、
ほぼタイ人のみの生息域といってよいだろう。

メークロンに行くための、タイ国鉄ウォンウェンヤイ駅は、
そんなチャオプラヤ川右岸、トンブリ地区にある。

この辺に来て、一番困るのは、ずばりトイレだ。

バンコクの、外国人がうろうろする地域においては、
ぼくは、どこに自分が使用可能なトイレがあるか、
ということをおおよそ把握している。
まるで、犬が電柱の所在地に詳しいがごとくに、だ。

上記地域では、トイレは、ショッピングモールやホテル、
公共施設に点在している。
いかに快適に用を足すか、というベクトルと、
緊急度はどれくらいか、とベクトルの狭間で、
つねに最善の方策を追求する姿勢をもって、
バンコクでのステイをエンジョイしているわけだ。

ところが、トンブリ地区に足を踏み入れたとたん、
前記のような考えは捨てねばならない。
むしろ、いかに人間が使用可能なトイレを探し当てるか、
というのが課題になる、といってもいいだろう。
場合によっては、人類としての水準を維持できなくても、
体内からいでんとする不要物質を比較的安全な場所で、
なんとか排出できればよしとする、
ヒトとしての尊厳との闘いになる場合も
覚悟しなければいけない。

まともなトイレのある地域は、
バンコク都域よりも、かなり小さい
、と考えるべきである。

メークロンに行く当日、予定よりはずいぶん早く駅に着いた。
直接駅に行ってくれる、タクシーがみっかったからだ。
当時は、ガソリン価格の高騰と、
長距離運行が不利な料金システムにより、
日本とは逆に遠距離客をいやがるような、そんな風潮が、
バンコクのタクシーにはあったのだ。

しかしこれは、もうひとつの面で誤算を産んだ。
途中、上記区域内でまともなトイレに寄れなかったのだ。
しかも朝ご飯を食べた結果、押し出されようとする物体が、
タクシーでの適度の揺れで加速されたようだ。

とりあえず、ウォンウェンヤイ駅の近所にある、
スーパーに行ってみる。
残念ながら、最初のひとつにはトイレはなかった。
だんだん冷や汗がでてくる。
汽車の時間も迫ってくる。

次のスーパーには、幸いにしてトイレがあった。
タイ式だが、贅沢をいってる場合ではない。
すでに、カラータイマーが赤の点滅
かわっているのんだ。




幸福感に包まれて、スーパーをあとにすると、
まもなく乗るべき汽車がやってきた。
(to be continued)

 

▼国鉄ウォンウェンヤイ駅

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