« 転机旅館(黄金週間2009・その5) | トップページ | what's マイケル? »

2009年8月 2日 (日)

S・A・C・D

高く入札してやれば、顧客は増える。
金儲けの秘訣 ・第240条)




最近、ちょいと感動した。
SACD(スーパーオーディオコンパクトディスク)
と呼ばれる記録媒体にだ。

従来型のCDとは規格が違う。
字面からもわかるように従来型のCDよりも、情報量が多く、
優れた音質で音楽を聴くことができるものだ。
が、その多くはハイブリッドと呼ばれる方式で記録され、
従来のCD再生機でも読み出し可能な情報も入っている。
ものによっては、そうでないものもあるようだが、
むしろそれは少数派のようだ。

以前、ちょっとしたきっかけから、
少し値の張るヘッドホンを買ったために、
オーディオの無限地獄の入り口付近に入り込んだ、
というようなことを書いたと思うけれど、その後も、
いくつかヘッドホンを書い足し、ヘッドホンアンプを購入した。

ある日のことだ。
自分のもっているDVD再生機のひとつがSACD規格に
対応していることに気づいた。
値段的には高級品ではない。
SACD再生が主な目的、というよりは、
おまけの機能としてついてるような感じのものだ。

戯れに、ひとつSACD盤を買ってみた。
たしか、ユーリ・シモノフ指揮ロイヤルフィルによる、
ストラビンスキーの春の祭典と火の鳥が収録されたディスクだ。
値段も千円弱だったし、
たいして期待もしていなかったのだけれど。

驚いた。

なんとすばらしい音なんだろう。
演奏もなかなかだったのだけれど、それにもまして、
再生された音そのもののすばらしいこと。
従来のCDで聴いていた音が、
へいばんに感じられるようなそんな気さえしてきたくらいだ。

こういう経験は、たしか以前にもあった。

神戸の地震の前に、初めて横長のテレビを買ったときだ。
たしか、東芝製の28インチブラウン管テレビだったけれど、
実家に帰ったおり、29型の従来型のテレビを見ると、
テレビの中のヒトが、なんでこんな四角い箱に
入っているのだろう、と違和感を感じたものだ。

今回のSACDでの感動は、それを超えたものだった。
ずきゅーん、と、おっさんの心は射抜かれてしまった。

今聴いているのは、ヘルベルト・ケーゲル指揮、
ドレスデンフィルによる、ベートーベンの交響曲全集のうち、
第7番だ。
ベートーベンの交響曲は、今までの人生で面白い
と思って聴いたことは正直、一度もなかった。
何十年間、何度かトライしたものの、ベートーベンの交響曲を
聴くことは拷問のようにしか思えなかったのに、
ぼくは今すばらしい音楽体験をしている。

もちろん、ケーゲルの演奏が優れており、
かつ今のぼくにフィットしている、ということもあるのだろう。
しかし、SACDでの優れた音質がなければ、
それに気づいたかどうか。
そもそもSACDのお買い得盤でなれば、
ケーゲルのベートーベンを買ってはいなかっただろうしさ。

ちなみに、この東独出身の指揮者は、
すでに1990年に亡くなっているが、
当時70歳だったかれの死因は、自殺だったということだ。
こんなすばらしいベートーベンを表現できるかれが、
いったいどんな理由で自殺したのだろう、
というのも少し気になるところだが、詳細は知らない。

そんなわけで最近では、可能であれば、
まだまだCDに比べると格安のものは少ないが、
SACD盤を買おうとしている自分がいる。
いよいよもって、地獄にまっさかさまに落ちていっている。

長く生きてるといろいろと便利でいいものがでてくるよねー、
長生きは3文の得、などと意味のないフレーズを
ついいってみたくなる、
真夏でもギャグは so cool なおっさんなことだよ。


▼ちなみに、今よく使用しているヘッドホンは、
DENON AH-D5000
ちょっと緩めの掛け心地がとてもいい。
音はいうに及ばす。
たしか40000円ほどもしたが、よい買い物だった。
しかしながら、D5000がここちよい、となると、
最近出た上位機種のD7000が気になる、と今日この頃。
実売80000円ほど。
か、買わないぞーーーーーー^^;

Denon2

« 転机旅館(黄金週間2009・その5) | トップページ | what's マイケル? »

コメント

私もSACDでJAZZやクラシックにのめり込んでしまいました!
一年で既に200枚を越えるほどSACDで音楽の楽しさを感じたのと、底無し散財地獄です

私もSACDで音楽の楽しさ素晴らしさに感動しました。それまであまり好みで無かったものまでも虜になってしまうので、散財が止まりません

隆文さん、はじめまして^^

>一年で既に200枚を越えるほどSACDで音楽の楽しさを感じたのと、
>底無し散財地獄です
とはなかなかリキはいってますね(^^♪
ただ、買う側はいいものを待っているのに、
製作側がイマイチSACDに積極的でないようなのが残念っす。。。

さて、あっしが最近買ったなかでは、
サー・チャールズ・マッケラス指揮スコットランド室内管の、
モーツァルトの交響曲38~41番が入った2枚組みが
とんでもなくよかったですが、すでにお持ちでしょうか(^^?
糞耳の分際で失礼を省みずにいうと、マッケラスさんは、
CD(これはSACDですが)によって、
けっこう出来不出来があるように思いますが、
これはいい方のとんでも盤でした(^^♪
同じ発売元から出てた、ベートーベンのPコンの5番は、
あっし的には、あまり好きになれませんでしたが。
隆文さんも、お勧め盤などがあれば、お教えくださいな。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 転机旅館(黄金週間2009・その5) | トップページ | what's マイケル? »