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2008年12月14日 (日)

独身税

家族といえど金儲けの邪魔はさせない。
金儲けの秘訣 ・第6条)



ぼくは独り者だ。
そして、これからも独り者だろう。
独りでいることに関して、さほど不自由を感じない
で済む世の中になった、
というのが、独りでいる一番の理由なのだと思う。

むかしの日本社会は、いろんな意味で独り者の存在
を許さなかった

社会の共通理解として、一定年齢になると、結婚すべきである、
という共同強迫観念のようなものを持っていたし、
そのために、ええ歳をして、未婚だと、気の毒がられたりもした。

近所や親戚の暇のおばさんは、やりてばばのように、
嫁の世話をしようとしたりしたし、
会社の上司や親戚のおぢさんに、
なんで結婚しないのか、と諭されたりもした。
結婚してなければ、出世が遅れたり、僻地に飛ばされたり、
信用がつかず、商売がしにくくなったりもした。
そうやって、独身者を追い込むシステムが、
社会的に確立
していたわけだ。

なんで、そうまでして結婚させなければならなかったのか、
といえば、ひょっとするともっと前からかもしれないが、
江戸時代や戦国時代から続く方法論で、
家族を人質に取る、というのんが管理しやすかったからだろう。

家族を社会的に人質に取って、妙なことをする人間を未然に防ぐ、
という合理的なシステムが効果的に機能していたわけだ。
ある意味日本は、ずっと相互監視社会だったのだろう。

戦後、アメリカ合衆国から入ってきた、
民主主義の洗礼を受けたひとたちが、
真の意味で自由にそれを運用できるようになってきたのが、
たぶんバブルの頃ではないか、と思う。
大和撫子の子女たちが、ジュリアナやら、マハラジャやらで、
パンツ見せて踊るようになった頃だ。
処女信仰の完全なる崩壊の時期、と重なっている、
といってもよいだろうか。

得ることがあれば、失うこともある

データには当っていないけれど、おそらくそのころから、
結婚しないしないひとたちが増えてきたんでわないか、と思う。
あるいは、結婚はしたけれど、離婚するひとたちも。

その結果、家族制度を前提に成り立っていた日本社会は、
急速に制度的危機に瀕することになる。

年金の問題にせよ、介護など老齢化社会の問題にせよ、
格差社会の問題にせよ、経済の問題にせよ、
実はここに大きく関係してるのんだけれど、
家族のあり方は、個人の考えに強く依存するため、
なかなか実効性のある政策が、政府といえども、
打ち出せなかったわけだ。

サスティナビリティ、ということばがある。
持続可能性、とか訳すことが多いようだけれど、
要はあるものが継続して存在できること、というようなことだ。
日本の社会は、このサスティナビリティに関して、
大きく揺らいでいるわけだ。

ぼくは友人に以前、この状況を打破するためには、
独身税、というようなものをつくらねばだめだ、
と発言したことがある。

年金のことが問題になる遥か以前、ニュースステーションで、
久米宏氏が、経済的な面だけを考えれば、自分では子を持たず、
他人の育てた子どもが払う年金の掛け金で、
老後年金暮らしをしていくのが一番得なのだ、
というようなことをいっていて、
ぼくは、かの氏は、あんまり好きではないが、現担当者に比し、
まともなことをいう確率は高かったと思っているし、
この件に関しても、実に当を得た意見ではないか、と思っている。

そういうような現実に対し、いかに政治が
社会の永続を念頭に置いたシステムを構築できるか、が、
最終的に日本国民を幸せにできるか、
ということにつながるのだとぼくは思う。

税制に関しても、今のものはそういう意味で不十分である、
とぼくは思うわけだ。
またそう思うひとが多いが故に、子を持たず、
生涯を終えようとするひとも増えてるんだと思う。
そこで解決策のひとつ、としてぼくが考えたのが、
先に書いた、独身税、ということになる。

こんなことを書くと、好きで独身でいるひとばかりでもないし、
欲しくても子のできないひともいる、
ということをいうひともでてくるだろうが、
ぼくが問題にしているのは、純粋にお金の話なんである。
好むと好まざるにかかわらず、
育児・子育てには大きな経済的負担がかかる。
単に学費だけでも、大学まで行かせれば、
現状ではひとり1千万円ではきかないだろう。

故に、子どもを持たない者は、持った者に対して、
制度的に経済的援助を行なう必要がある、と思うわけだ。
今もないことはないけれど、でんでん充分とはいえない
と思うし。
その税収の中で、不妊治療の費用なども補償すれば、
より優れた制度となることだろう。

どうせこんな案は実現可能性はないのだけれど、
実効性のある少子化対策をまぢで考えるべきとき、
がきているのは間違いないのだろう。
ぼく的には、大量の移民を受け入れるよりは、
現実的な提案だと思うのだけれどね。


▼現在の税制をあんまりいぢらないで、
簡単に独身者に多く課税するにはこんな方法もある。
課税を個人の所得ではなく、世帯単位にするのんだ。
まず、税額を50%だか、100%だか増額するような、
税額表の改定を行なう。
そして、独身者なら、そのまま課税。
夫婦者なら、2で割って、それぞれ課税。
非成人の子どもがひとりいるなら、3で割って、それぞれ課税。
累進課税なので、これでもかなり税金は独身者に重く、
扶養家族のいる世帯に軽くなる。

選挙対策だかなんだかしらないが、
今実施しようとしている定額給付金は、
事務経費ばかりかかって愚の骨頂だと思うのだけれど、
与党に含まれる、某政党の支持者に、
でんでん所得税を払っていない者が多いために、
定額減税、ではなく、給付方式になったのだろう。

門前の小僧、習わぬ経を読む、という言葉があったけれど、
払わぬ税金を返す、ために、大騒動の巻、なのだねー。。。

というわけで、写真は僧衣の小僧。

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