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2008年10月19日 (日)

千両みかん

一念は在庫の山をも動かす。
金儲けの秘訣 ・第96条)


ぼくは怠け者だ。
手間のかかることが大嫌いで、
洗うのが嫌さに家に炊飯器がない、ことは以前書いた。

同じ理由で、果物も器具、たとえば、包丁がないと剥けない物は、
味の好き嫌いはおいといて、買わないし、めったに食べない。

リンゴはわりと好きな果物だけれど、
皮のまま食べたくないし、かといって、剥くのも嫌なので、
まず買わない、というわけだ。

逆によく食べる果物は、1番目にバナナ、
2番目にみかん、である。
どちらも、手で剥けるし、あまり手も汚れない。
怠け者の果物、というのはまったく本当なんである。

バナナは、比較的安価で輸入品が年中あるが、
うちの両親がこどもだったころは、
けっこう値の張る果物だったらしい。

みかんも最近ではけっこう夏場でも見かけるが、
むかしは、冬場しか食べることができないものであったようだ。

しかしながら、シーズン外でもみかんを食べたい、
というわがままな欲求に対し、供給者や販売者は、
さまざまな努力を重ねてきた。
缶詰や真空パックにして、保存する技術がそれに挙げられる
だろうし、品種を改良して、暑い時期でも実がなる技術を
開発するのもまた、そういった要望に対する、
ひとつの答えだったのだろう。

ぼくが子どものころは、冷凍みかん、といって、
みかんを皮のまんま凍らしたものもあったけれど、
あれは夏場もあったのだろうか。
もしあったのならば、それもひとつの方法だった、
のかもしれない。

古典落語に、千両みかん、というネタがある。

缶詰も品種改良も冷凍みかんもなかったむかし、
夏場にみかんを食べたい気持ちが高じたあまり、
病気になってしまった、商家の若旦那のために、
店の番頭が大阪ぢゅう、みかんを探す、という噺だ。

結果、ひとつだけ見つかったみかんに、
みかん問屋の主は、千両、という値段をつける。
何千箱というみかんを囲うた結果、
このひとつのみかんがたったひとつ良好な状態で残ったのだから、
代金を払うというのなら、何千箱というみかんを囲うた費用を
でんぶ払ってもらいましょ、というわけだ。

けちだ、しぶちんだ、と思われていた若旦那の父親である、
番頭の雇用主は、それで跡取り息子の命が助かるなら安いものだ、
とみかんひとつに、ぽんと千両払った。

翌年、暖簾分けをしてもらうときに、
50両も出してもらえれば、いいとこだろう、
なのにこのみかんは、ひとつ千両、
という現実に混乱した当の番頭は、
10ピースあったみかんの3ピースをもって、
出奔してしまう、という落ちだ。

そういえば、最近でも、宮崎産や宮古島産のマンゴーが、
ひとつ何千円もする、というニュースがあった。
安い台湾産に国産のシールを貼り替えて、
だまして売る者まで現われる始末、だということだ。

ぼくはカルフールで売ってる、100円のフィリピン産でいいや、
と思うのだけど、きっと味のわからない、
おっさんなんだろうね(^^;)


▼ちなみに最近、バナナがスーパーの棚から消えてる、らしい。
なんでも、ダイエットにバナナがよいとか。
そういえば、お猿に肥満児がいなさそうなのは、
バナナを食べてるせいなんかな^^;

Photo Photo_2






写真は、バンコクのマンゴタンゴ
というマンゴー専門店のマンゴースィーツ(笑)
安くて美味しいのんで、バンコクに行く機会があるひとは、
食べてみるがいいよ(^^♪


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コメント

うちもバナナは異常に売れてます。
これが続くといいんだけど。
でも、情報に流されやすい日本人は、
きっと効果がないという噂に流され、
またバナナを買わなくなるのでしょう。

国産マンゴーは季節が終わってしまったので、
来年までオアズケですわ・・・。

りょうちゃん、まいど(^^

>うちもバナナは異常に売れてます。
>これが続くといいんだけど。
>でも、情報に流されやすい日本人は、
>きっと効果がないという噂に流され、
>またバナナを買わなくなるのでしょう。
流行ですから^^;
しかしながら、負の評判はなかなかに元には戻りませんね。
かいわれって、食べる習慣、O157事件だったかな、
あれ以来、ありませんもんね。。。(-人-)カイワレサンゴメンチャイ

>国産マンゴーは季節が終わってしまったので、
>来年までオアズケですわ・・・。
さしずめ今なら、千両国産マンゴー、ですかな^^;ナガイナー

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