« スコット・ロス | トップページ | 左手(その1) »

2008年5月11日 (日)

恥を知れ

ディナーに来た上役に、衣服を着た妻を見せて
機嫌を損ねてはいけない。
金儲けの秘訣 ・第88条)



以前泊まった台北のホテルでの出来事だ。
台湾のホテルには、よくあることらしいが、
一流どころのホテルでない場合は、ビジネスホテルでも、
連れ込みホテルを兼ねていたりする、らしい。

ぼくもあんまり立派なホテルに泊まる方ではない。
基本的には、冷暖房とある程度の清潔さ、
が保障されてそうな最低限の料金の範疇で、
ホテル選びを行なう傾向がある。

だから、実際予約したホテルに行ってみると、
一人で連れ込みホテルまがいのホテルに泊まる
ようなことが起きてしまうわけだ。

そのホテルでは、たぶんサービスなんだろう、
たくさんのチャンネルのなかのひとつのチャンネルが、
アダルト系のチャンネルであった。
しかも、台湾では合法なのか、違法なのか、知らないが、
もろ、の映像をえんえん流していた。

ぼくもとくに他にみたいチャンネルももなかったのんで、
ずっとそのチャンネルをかけていたのだけれど、
そのなかで、気になる女優がいた。
もっと正確に言えば、かのじょの手元が気になったのだ。

手の位置が妙に不自然なのだ。
妙になにかを隠してるような、そんな感じなのだけれど、
そのなにか、が一番大事なところではなく、
少しずれている。

気になったので、よくよく見ると、
その女優には、たぶん盲腸の手術のあとなのだろう、
下腹部に大きな刀傷があったのだった。

だから、局部はみせても、傷跡はみせないように
手でさりげなく(?)隠していたのだろう。

たぶん、裸で商売している女優として、
身体に傷があることは、恥ずかしかった、のだろうけれど、
一般人とはやはり、恥ずかしさ、の概念が違うのだな、
と感心した次第だ。

さて最近、教育に問題がある、と言われて久しい。
日本の子どもの学力が年々下がっている、らしい。
ゆとり教育の弊害、なんてことばもある。

そういう状況に対処するため、カリキュラムの見直しや、
教員免許の更新制、あるいは、不適格教員の再教育など、
場合によっては、免職になる教員も出てきているようだ。

それはそれで必要なこと、なのかもしれないけれど、
それだけで解決ができるのだろうか。

ぼくはものを知らないことは、恥ずかしい、
という風に思って生きてきた。
受験勉強はいやだったけれど、
それは、無駄な時間でなかった、と今では思っている。

わたし、バカだから。

みたいな形で、開き直ることが、
今はあんまり恥ずかしいことではない時代ではないのか、
とぼくは思うのだ。
そして、恥を知らない人間には教育はできない
のではないか、とも。

向上心がないうえに、自分が馬鹿であることを宣言して、
免罪を要求している人間に、どんな教育ができる、
というのだろう。

最近テレビでは、お馬鹿タレント、
というのがもてはやされている。
クイズ番組などで、自分の無知をさらして、
それで生きているひとたちだ。
無知なひとびとがもてはやされる風潮は、
まったくいかがなものか、と思ってしまう。

マスメディアのよるお馬鹿の許容が、
お馬鹿の大量生産や拡大再生産を呼ぶ、
お馬鹿スパイラル、というでもいうべき、
憂いべき事態を招いてるのではないか、とさえ思えてしまう。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。

思えば、古人は、いいことをいったものだ、
とまたぶつくさいってみる、おっさんであることなのさ。



▼元祖、お馬鹿タレント、といえば、
ぼく的には、アホの坂田氏、を超える存在はいない。
かれは、その芸人人生の大半を、あほで過ごし、
あほでご飯を食べてきた、おとこだ。
ぼくらの世代、関西では、あほ、といえば、坂田利夫、
坂田、といえば、あほ、であった。
キダタロー氏作曲による、アホの坂田のテーマ
という曲は、子どものころの愛唱歌だったし。
しかしながら、かれは、市井であほ呼ばわりされることを
極度に嫌うらしい。
そういう意思表明した著作もある、と聞いたことがある。
だが、かれに関していえば、
それは、いかがなものかなと思ってしまう。
自分の都合のいいときだけ、あほ呼ばわりされる、
というのは、あほ道を冒涜しているのでわないか。
かれには、あほの求道者でいてほしいし、
24時間あほでいる義務がある、とさえ思うのだ。
有名人の宿命、というのんか、な。
そして、そう思うのはぼくだけではないはずだ、と思うのだが。

Photo

 

 

たっちおぢさん
powered by FUJITSU

« スコット・ロス | トップページ | 左手(その1) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« スコット・ロス | トップページ | 左手(その1) »