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2008年5月27日 (火)

左手(その3)

骨折してから2週間も立つと、
日常にあんまりストレスを感じなくなってくる。
なんでも可能、というわけではないが、
できないことを諦めてしまえば、いいわけだ。

片手でできないことを無理にしようとするから、
ストレスがたまるわけで、
はなからできないからしないでおこう
と考えるのが楽でいい。
痛みがあったころは右腕はなかったことに、
という風には考えにくかったけれど、
今は吊ってる限り、もうほとんど痛みもない。

ただ、なにか作業をしていると右腕が重い、
と感じることはけっこうあった。
ぼくは肩こりとけっこう距離のある人間だったのだけれど、
ここんとこは肩が凝るなあ、と思うことが多くなった。
むかし職場にいた、小柄ながら巨乳の、
いわゆるトランジスタグラマーというタイプの女性は、
いつも職場の自分の座席につくと、よっこらしょ、
という感じで、自分の胸を机のうえにのっけてたけれど、
今はそれがなんで必要な儀式であったか、
理解できたりする。

さて、左手だけでできないことだが、
今の自分の生活に照らして考えてみると、
装具をはずすこと、上半身の服を着ること、
左腕や左脇を洗うこと、自動車を運転すること、
くらいだろうか。

できないことはないけれど、左手だけでできにくいのは、
ペットボトルの蓋をあけること、
電話をしながらメモをとること、で、
必要はなかったが、なめたけの瓶をあけたりも難しいだろう。

もちろん、本格的に左手一本でひとりで生きていくとなると、
もっと日常的にいろいろとできないことが多くでてくる
のだろうが、実家に帰っていると、
ご飯の心配やその他生活に関わる、
自分が日常的にしなければならない各種のことが免除されるので、
ほんとに困らないのんだ。

冬だから、暑くてかなわん、っていうこともないし、
世の中にある、不幸中の不幸、不幸中の幸い、
当たり前の日常、幸い中の不幸、幸い中の幸い、
の5区分でいうと、
不幸中の幸い、のなかの、まんなかか、
やや当たり前の日常より、に分類してもいいような不幸、
ではなかったか、とも思えてくる。

同じようでも、足の骨折だともっとつらかっただろうし、
手でも手術や入院の必要な骨折だと難儀さは、
さらに付加されただろうが、
もし、だの、たら、だのいっても始まらないし。
現状をいかにうまく受容するか、が何事も大事なのだ、
というのが変わらぬぼくの意見なのだ。

生きている以上、いいことも悪いことも起こり得るし、
起こってしまったことからはいかにうまく事態を収拾し、
今後の人生にいかすか、
ということしか考えないのが正しい態度である、と思うのだ。

むかし、ユーミンのアルバムに、悲しいほどお天気
というのがあったけれど、ぼくは、悲しいほど能天気、
をこんな場面では目指すのである。

ついでにいうと、最近亡くなった前の佐渡ヶ嶽親方、
現役時代の琴桜関の得意技は、必殺ののどわ、であった。

あんまりその技が印象深かったために、
同じくユーミンのアルバム、天国のドア、が出たときに、
あまりに激しい破壊力ゆえに、それを食らった者が、
天国に逝ってしまう、琴桜関の天国のどわ
を想像してしまったのはぼくだけだろうか。

こんな虚しいことを書きながらも、
骨は徐々にくっつきつつあるのだった。


▼ちわっす
Buta2


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コメント

同志、こんばんは♪
この豚さんと良く似たお方に、沖縄の牧志公設市場でお会いしたような気が…。

アタクシが右腕を手術したときも、お着替えもお風呂もだ~れも手伝ってくれませんでしたので、すべて自力で頑張りました。
だから同志のご苦労、想像するとおいたわしくて思わず涙が…。

自分でギプスをつけた腕をビニールでくるみ、シャワーを浴びる姿はあまりに情けなくてとても人様にお見せできないと感じましたものね。
しかし両利きゆえに片手で料理ができた私はまだ幸せもんなのかも知れまへんわ♪

同志、まいど^^

>この豚さんと良く似たお方に、沖縄の牧志公設市場で
>お会いしたような気が…。
あ、そこの方です、あっしの写真の豚さんも^^
時期が違うんで、同一豚物ではないと思いますが。

>アタクシが右腕を手術したときも、
>お着替えもお風呂もだ~れも手伝ってくれません
>でしたので、すべて自力で頑張りました。
>だから同志のご苦労、想像すると
>おいたわしくて思わず涙が…。
そりゃー、旦那さん、冷たいっすな(^^
それでは、次回手術の折には、あっしが、
お着替えもお風呂も手伝って差し上げましょう(^^)

>自分でギプスをつけた腕をビニールでくるみ、
>シャワーを浴びる姿はあまりに情けなくて
>とても人様にお見せできないと感じましたものね。
>しかし両利きゆえに片手で料理ができた私は
>まだ幸せもんなのかも知れまへんわ♪
器用貧乏ということばもございますことよ、同志。
あっしが、お着替えもお風呂もシャワーも、、、
 
ってちょっとひつこんですかい(^^ゞ

>お着替えもお風呂もシャワーも

…同志、こだわりどころが偏ってませんか?

同志、ふたたびまいど^^

>>お着替えもお風呂もシャワーも
>…同志、こだわりどころが偏ってませんか?
いやいや、男子たるもの、女子には親切に、
が最前線のモットーでございます。
多少の偏りなど、親切の前には、大きな問題でわない、
と考える所存にございまする(^^

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