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2008年4月17日 (木)

プレゼント大作戦

利益を考えないフェレンギ人はもはやフェレンギ人ではない。
金儲けの秘訣 ・第74条)



スタートレックDS9、というテレビシリーズで、
プレゼント大作戦、という回があった。
ドミニオン軍との戦争が予想される暗い状況のさなか、
今は廃れてしまった野球、というスポーツを
愛する父親を元気づけてやろうと、
難破船から発見された、ウィリー・メイズという、
20世紀に活躍したメジャーリーグの選手の、
1枚のカードをクワークの店のオークションで競り落とし、
それを父親であるシスコ司令官にプレゼントすべく、
現金とは縁のない息子のジェイク・シスコと、
友人のフェレンギ人ノーグが奮闘する、という話だ。

ハートウォーミングななかなかいい話で、
ぼくは非常に好きなのだが、
詳細は書かないので、興味ある人は是非ご覧下さい。

さてこの話で問題になるのは、スタートレック的未来では、
ひとはお金のために働くのではない
ということなのだ。
登場人物の多くは、いわゆる、職業軍人なのだけれど、
この時代では別に働かなくても食べていけるらしい。
それどころか、貨幣経済、というものが
基本的には地球人の社会には存在していない、
らしいのだ。

そうなると、問題になるのが、
このような希少なコレクターグッズなどを
手に入れるときに、どのような概念を持ち出して、
その価値の交換や媒介を行なうか、ということだ。

その解決法として、そのような取引きは、
人類ではなく、他の惑星の種族にまかせる、
という解決法を、スタートレックではとっているようだけれど、
これは結局、貨幣を必要としない理想社会は、
到来しないことを意味してはいないだろうか。

スタートレック的未来では、給与や報酬のような、
加算的な価値観ではなく、労働は義務であり、
もし、その義務を果たさなければ、
なんらかのペナルティが課されぬかもしれないが、
それはそれで、理想社会とはいえないような、
そんな気もするな。

それはさておき、今日の日本を考えるとき、
働かないで、生存しているひとたちが、
けっこう多くいることに気づく。

生活保護など、公的な福祉に頼って生きているひとたちの存在だ。
地方自治体によっては、予算のかなり多くの部分を
そのための支出に使用している、と聞く。
大阪市などは、一般的な予算の2割以上が、生活保護費など、
不労の民を助ける費用に支出されてるのではなかったかな。

そのことで、本当に理想社会、に近づいているのであろうか。
福祉国家こそが理想社会を具現化した社会、なのだろうか。

たしかに日本でも外国でも、助力を得られない、
ホームレスのようなひとたちをみると、
なんとなくもの悲しい気持ちにはなるし、
なんとかできればいいなー、と思わないでもないけれど、
でも、だからといって、働く者と働かない者が、
まったく同じように生活できるとなると、
働くことのモチベーションをどういう風に維持すればいいのか、
と思ってしまう。

ぼくは正直働くのが嫌いだし、
働かないでも今の生活が維持できるのであれば、
たぶん働かないで、すぐにでも自分の好きなこと、
売れない文筆業でも、不安定なパートの教員にでもなりたい、
と考えているにんげんなので、
福祉で生活しているひとたちを見ると、
不平等だなー、と思うのんだ。

行きすぎた社会的再配分はきちんと働くものの勤労意欲をそぐ、
だから、すべきでない、と断固思うのだけれど、
働く者たちよ、正直そうは思いませんか???



▼ただ世の中には、労働が趣味、というひとも
現実にいるようだ。
そして、そういうひとにも、2種類あって、
①自分の労働が現金化され、評価されることに
無常の喜びを感じるタイプ、と、
②ひとえに働くのが好き、というタイプにわかれるようだ。

ぼくは、つねづね働くことは楽しくない
楽しくないことを強いられるからこそ、お金がもらえるのだ、
と主張してきたので、
②ひとえに働くのが好き、というひとには、
使用者は、給料を払うのではなく、
むしろ、お金をもらうべきだ、と思ったりするんだが。。。



Photo ベトナムで見た看板。
きっと労働の喜び、や、
それを与えてくれる共産主義政府、
なんかを讃えておるのだろうな(^^♪

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