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2007年6月15日 (金)

無念

盗品は、100%利益になる。
金儲けの秘訣 ・第14条)




桂米朝師匠が、むかしの落語家から教えを受け、
今日に復活させたもののなかに、
地獄八景亡者戯、という長大な噺がある。

この噺には、いわゆる主人公、といえる存在はいない。
あるご隠居さんの葬式に出たおとこが、
その直後、鯖にあたって死んだ、というところから、
噺は始まるのだけれど、
そのあと、三途の川を渡り、閻魔大王の裁きに至る過程で、
どんどん登場人物が変わっていく、という趣向の噺になっている。

古典として残っている噺は、さすがにひとからひとに
語り継がれただけあって、今聴いても、
なかなかによく考えられたものが多い、と思うのだけれど、
これについては、構成面でもかなりの独自性をもっている、
といえるだろう。

さて、ご隠居さんが、この噺の冒頭のおとこに、
この世に未練や、無念を残していないか、
そんなものがあったなら、成仏できず、極楽にいけない、
という会話をしている。

くだんのおとこが、実は、、、というのに対して、
ご隠居さんが、新婚の嫁を残したことか、それとも、
腹に子どもでもいて、会えずに死んだのが無念だったか、
と問うたのだけれど、それに対して、
鯖にあたって死んだおとこは、
どうせ鯖にあたって死ぬのであれば、
半分とっておいた鯖を、残さず全部食べてから死ねば良かった、
というような、気楽な返答をしているのだった。

ところで、いつだったか、こんなニュースをテレビでみた。

33歳の現役の中学教師で、2児の父でもある男が、
下着泥棒で捕まった、とのことで、防犯カメラの映像と、
教壇に立つ本人の写真もばっちし流れていたのだった。

下着泥棒であろうと、万引きであろうと、刑法犯には違いなく、
法的な処置以外に、社会的な制裁が加えられる、
ということは、現代の倫理からいうと、
問題はないのだろうけれど、
ぼくが注目した事実は、かれが盗んでいた下着が、
50歳代の女性のものだった、ということだ。

かれはそれを知って、そのパンツを盗んでいたのだろうか。

同じ犯罪行為で捕まったとしても、
なんとなく、かれは無念だったのではないか、というのは、
ぼくの偏見に満ちた、考え方、なのだろうか。

おなじように、わき見運転で事故を起こしそうになったときに、
わき見の原因の女があんまりきれいでなかったときに、
きっと後悔の気持ちが2倍にも3倍にもなるだろう、
なんて思ったりするのんだ。
ましてや、それが長髪の男だったりしたら、
その苦渋の念は計り知れない。

成仏できない思いの数々、について、
罰当たりも考えてしまったりする、
おさーんなのであったことだよ。




▼いつだったか、本屋で万引きをした少年を
店主が追いかけて、結果として、逃走犯が事故にあって死んだ、
というような事件があって、
どっかの大馬鹿たちが、店主の方を非難して、
その店主が商売をやめてしまった、ということがあった、と思う。
そういう者は、自分の財産ですべての盗人の弁償をしてから、
非難でも批判するがいい、と思うのだけれど、違いますか(-_-;)

Photo_90
はいてなければ、盗めまい。。。







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コメント

あはは〜★
なんか笑っちゃいましたよ〜
下着泥棒=下着フェチ
たぶんこういう人は「どんな人の下着か?」
というよりも
「この下着☆」
という観点でみているのでは?
その点がたぶん凡人の視点とは違うのでしょう(爆)

余談ですけど、
谷崎潤一郎は「足フェチ」だったそうですが、
やっぱり好みの足ならなんでもよかったのかな〜??
って思ったりしてます(爆)

はぎ妻さん、まいど^^

>あはは〜★
>なんか笑っちゃいましたよ〜
>下着泥棒=下着フェチ
>たぶんこういう人は「どんな人の下着か?」
>というよりも
>「この下着☆」
>という観点でみているのでは?
なるほど^^
生身の人間ではなく、下着、というものに
性的なファンタジーを抱くことが、
すでに、本来的な意味からの性的な関心、という点からは、
逸脱してるわけで、それが、若かろうが、50代であろうが、
関係ない、といえばそうかもいえるかもしれませんね^^;

>その点がたぶん凡人の視点とは違うのでしょう(爆)
なるほど、なるほど^^;
あっしように、若い女性の下着であれば、
なんとなく理解できる、というのなんかは、
実に小市民的で、日和見的な意見であるのかも知れませんね^^

>余談ですけど、
>谷崎潤一郎は「足フェチ」だったそうですが、
>やっぱり好みの足ならなんでもよかったのかな〜??
>って思ったりしてます(爆)
そうですか、足ですか、かれは。。。^^

ちなみにあっしは、、、

 
 
 

 
 
 

  


  

   
  
  
でわ、また来週(^^)/~~~

同志、こんばんわ~。

地獄八景亡者戯!
出ました!!!
私米朝師匠のこの噺大好きなんですわ~♪
特に「近日上演・桂米朝」のくだりなんか最高ですわ~(^^)

亡き母が存命中のこと。
私とみゆきねーちゃんと母の、洗濯したてのぱんつをたたみながらふと思ったものでした。

「・・・母のぱんつが一番若くて派手や!」

ちなみに一番地味だったのは私のぱんつ。
当時まだまだ花の20代だったのに・・・。

みゆきねーちゃんと語り合ったものでした。

「母のぱんつが真っ先に盗られるで、きっと」

・・・ああ、団地の最上階に住んでて良かった・・・。

同志、まいど^^

>地獄八景亡者戯!
>出ました!!!
>私米朝師匠のこの噺大好きなんですわ~♪
この噺、好きな方多いですね^^
最近では、される噺家さんも多いようですが、
なかなかに難しい噺のようで、桂米朝師匠、
という巨人をどうしても意識してしまうのか、
故枝雀師匠も難儀されていたような記憶があるのですが。。。

>特に「近日上演・桂米朝」のくだりなんか最高ですわ~(^^)
あっしは揃いのふぐの紋所に、、、
っていうのが好きですね^^

>亡き母が存命中のこと。
>私とみゆきねーちゃんと母の、
>洗濯したてのぱんつをたたみながらふと思ったものでした。
>「・・・母のぱんつが一番若くて派手や!」
>ちなみに一番地味だったのは私のぱんつ。
>当時まだまだ花の20代だったのに・・・。
>みゆきねーちゃんと語り合ったものでした。
>「母のぱんつが真っ先に盗られるで、きっと」
>・・・ああ、団地の最上階に住んでて良かった・・・。
そうですか、かーさんのんが。。。^^;

同志もこれから精進されてくださいな(^^)

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