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2007年5月28日 (月)

アマデウス

運命は買えない。
金儲けの秘訣 ・第236条)



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ぼくの好きな映画のひとつに、アマデウス、という作品がある。
昨年生誕250年で盛り上がっていたモーツァルトの生涯を、
同時代の宮廷作曲家、サリエリの晩年の回想で振り返る、
という内容で、
1980年代半ば、あれはたしか没後200年目の
盛り上がりの最中だったと思うけれど、
けっこう話題になった作品だった、と記憶している。

詳細な内容については是非とも実際に映画を見ていただきたい、
と思うのだけれど、
老人となったサリエリの、自分がモーツァルトを殺した
という告白から話は始まっており、
その動機が、天才であるかれによって、
残酷なまでに思い知らされた、
音楽家として世俗的な意味合いでは成功しているサリエリの、
凡庸なる自分への諦めや、天才に対する憧れ、
そして、その裏返しからくる、激しい憎しみであり、
ついには神さえをも呪うようになるほどの、
どす黒い心の闇の中にあった、という、
なかなかに人間の心の機微をうまくとらえた、
おもしろいドラマであった、と思う。

また、全編に流れるモーツァルトの音楽がとても美しく、
かれの音楽に触れるきっかけ、としても、
すぐれたコンテンツではなかったかな、
とぼくは思っているのんだ。

本人がいるとも知らず、酒場でモーツァルトが、
サリエリの音楽を茶化すシーンは、
この映画のなかでの、ぼくの一番のお気に入りだ。

まったく、天才というやつは、非なる者に対して、
ここまで容赦なく残酷になれる
ものなのか、
しかしながら、天才にはまたその権利があるのんだ、
ということを思い知らされる、
なかなかに映画製作者のセンスが感じられるいい場面であった、
と思う。

さて、ひとりの天才が、その天才性ゆえに、
他のひとびとを不幸にする、という例は、
なにもこの映画のなかだけのことではあるまい、と思う。
同時代の天才、王・長嶋に比し、自らを、月見草、
と称した野村克也もまたそういうひとりであったろうし、
爆笑王、の異名をとりながら、
自らその生涯の幕を閉じてしまった、故桂枝雀師匠なんかも、
自身に限界をみてしまったひとり、ではなかったのだろうか。
自分の凡庸さを知ることのできる知性をもつ者には、
こういう不幸は、つねにつきまとう
のだろう、と思う。

むしろ、自らの凡庸さに気がつかないくらい凡庸であれば、
幸せな人生を送れる
のかもしれないな、
ということさえ、この映画を見て、思ったりしたものだ。

とりあえず、それなりにしか生きていけないけれど、
それなりに鼻歌交じりに生きていこう、と、
また、決意を新たにする、凡庸なるおっさんなのである。



▼芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才、
と称したのは、上岡竜太郎さんだったけれど、
芸人としての晩年、かれはブレイクして、
しかも、かっこよく退場していった。
それにひきかえ、横山ノック師匠の晩年は、
波乱と難渋に満ちていた、ように思う。

 

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かれの安らかなる眠りを
祈ります。。。(-人-)

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コメント

下の写真を「あ!たこ八郎!」って思った私はやっぱり関西人ではないな(笑)

モーツアルト好きです。
この映画はまだ見たことないのですが、
面白そうですね〜
いつかビデオ借りて観てみようとおもいます♪

はぎ妻さん、まいど^^

>下の写真を「あ!たこ八郎!」って思った私は
>やっぱり関西人ではないな(笑)
ついでに言うと、10代の少女の発想でもないかな^^
たしかに、たこ八郎、というひともあんなんしてましたね^^;
こっちが本家ではないかな、という気もしますが。。。

>モーツアルト好きです。
>この映画はまだ見たことないのですが、
>面白そうですね〜
>いつかビデオ借りて観てみようとおもいます♪
是非ともみてくださいな(^^♪
ちょいと長いですが、厭きないと思いますよ。

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