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2007年4月15日 (日)

本当のミステリー

正直な顧客はだますことができない。
しかしやってみる分にはかまわない。
金儲けの秘訣 ・第2条)


台湾で買ってきた、古畑任三郎のDVDを見ていて、
本人が言っていたのだけれど、
日本の名探偵は、苗字はかっこいいものの、
名前が古くさい、だか、ださい、だか、だそうだ。

明智小五郎しかり、金田一耕助しかり。
そして、古畑任三郎もまたしかり。

任三郎の名前の由来は、役者の時任三郎さんが、
時 任三郎(とき・にんざぶろう)、と間違えて呼ばれる、
という話をしていたのを三谷幸喜さんが聞いて、
そっからつけたそうだけれど、そういえば、任三郎、
という名前の人が古畑氏の登場以前にほんとにいたのかどうか、
少なくとも、ぼくはまだ彼以外には、あったことがない。

こないだ、ヤフーで検索してみてら、最初の100件ほどは、
すべて古畑氏関係の項目だったし、
実際、そうそう滅多にある名前ではなかったのだと思う。
しかしながら、相撲取りのしこ名や女流歌劇団の芸名、よりは、
あってもおかしくはなさそうな名前なのではあるのだろう。
だからこそ、時任氏も、間違えられたんだと思うし。

ぼくは、子ども時代、ポプラ社から出版されていた、
明智小五郎が出てくる、江戸川乱歩の作品のシリーズを
けっこうしっかり読んでいた。
怪人20面相、怪奇40面相、電人M、鉄人Q、、、
思えば、子供だましな、ネーミングの本が多かったな。
ま、喜んで読んでたところをみると、
しっかりだまされてたわけだけれど。
しかも、こればかり読んでいた、といっても、
過言ではないくらいだ。

たしか40巻以上あった、乱歩のシリーズを読み終えると、
ぼくは途方に暮れてしまった。
今度は、なにを読めばいいのだろうか。
仕方がないので、同じポプラ社から、同様にでていた、
怪盗アルセーヌ・ルパンのシリーズも読んだりしたのだけれど、
これにはあんまりはまらなかったのを憶えている。

ひとつには、舞台が海外で、
ぼくの貧困な想像力ではなかなかついていけなかったこと、
またひとつには、最初の方で、あまりにえぐい作品
に当ってしまった、ということもあるだろう。

ルパンは怪盗でありながら、
探偵のように謎解きもしたりしていたのだけれど、
題名は忘れてしまったが、野外の舞台上で、
歌っていた女性の歌手が、急に倒れて亡くなった、
という事件の謎を解く、という内容の話がたしかあった。
かのじょは、頭に外傷を負っていて、
事件現場のかのじょのそばには、石が落ちていた。
そして、かのじょの死の真相は、
宇宙から落ちてきた隕石がかのじょに命中したのだ、
というようなものだった、と思う。

まだ、子どもだったぼくですら、
その謎解きの荒唐無稽さにはついていけず、
それ以降、そのシリーズを読むことをやめてしまった、のだった。

そういえば、けっこう大人になってから読んだ、
ショーロック・ホームズの推理もまた、けっこう、手前勝手、
というか、つっこみどころ満載、だったような気がする。

ぼくは、どっかの図書館の解説入りの全集でそれを読んだ、
と記憶しているが、緋色の研究、というかれの最初の作品であり、
また、出世作でもある話の解説で、
犯人だった辻馬車の馭者をホームズが捕まえることができたのは、
ホームズが馬に化けて
その馭者の行動の一部始終をみていたからだ、
という研究もある、という一文を読んで、
爆笑しながらも、納得した覚えがある。

しかしながら、ほんとうのミステリーは、
こんな風に謎解きができるものではなく、結局、
なんでそうなのか、ということが不明なものではないのんか、
と思ったりするのんだ。

ミステリーサークルだの、イースター島のモアイだの、
なんでそんなものが存在するのかわからない、
というものこそが本当のミステリーではないか、ということだ。

ぼくがむかし友人から聞いた話で、オチもなにもないのだけれど、
妙に心に残っている話がある。

かれはある日、田舎の電車に乗っていたそうだ。
対面式の4人がけのシートで、
じいさん、ばあさん、幼稚園くらいの子ども、そして、
他人のかれ、という構成で坐っていた
らしいのだけれど、
途中、ばあさんが急に、かれに、

あなたは、この子の父親ぢゃありませんか?

と、尋ねたらしい。

かれが面食らって、黙っていると、
話はそれでおわったらしいのだけれど、
なんか不思議でしょ、この話(^^;)
ちょっと、つげ義春風だし。

本当のミステリーは、謎の解けないそれだ、
と力説したい、今日この頃なんである。



▼古畑任三郎、といえば、名前を覚えてもらえない、
向島音吉巡査こと、東国原音吉巡査、というひとがいた。
しかしながら最近、この東国原、という姓が一躍有名になった。
宮崎県知事になった、初代そのまんま東さんが、
読み方は違うものの、東国原だったりしたのだよね。
でもなんだ、そのまんま、でもなんでもないぢゃん
と思ったのはあっしだけ(-_-;)?
ちちん ぷんぷいでした。

Photo_30










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コメント

こんにちわ〜、師匠★

>あなたは、この子の父親ぢゃありませんか?
>と、尋ねたらしい。
>かれが面食らって、黙っていると、
>話はそれでおわったらしいのだけれど、
>なんか不思議でしょ、この話(^^;)
>ちょっと、つげ義春風だし。

あははは^^
つげ義春だったら、
「な、なぜそれを…!?子供たちよ、お父さんだよっ!今まで苦労かけたな〜」
と突然の再会に彼は泣き崩れたことでしょうね(笑)

田舎に行くと、「つげ義春ワールド」が自然に繰り広げられているのかもしれない…
と思ったらわくわくしてきました〜〜(爆)

師匠、まいどです!

ポプラ社の子供向け探偵小説は、
ワシも小学生のころハマりましたよ~。
師匠と同じく、海外ルパンものは
イマイチだったような記憶があります。

しかし乱歩のほうも「うへぇ」というオチのものが多く、
『透明怪人』や『夜光人間』のオチには
子どもながら「みんな、はよ気づけよ!」と
ツッコミを入れてました。トリックがチャチくて(笑)

「ミステリー」に関していえば、文芸のジャンル的には、
本来の「不可思議」というような意味合いでは
使われていないようです。

はぎ妻さん、まいど^^

>あははは^^
>つげ義春だったら、
>「な、なぜそれを…!?子供たちよ、お父さんだよっ!
>今まで苦労かけたな〜」
>と突然の再会に彼は泣き崩れたことでしょうね(笑)
あるいは、もっとシンプルに、ぽきん、金太郎、と。。。^^;

>田舎に行くと、「つげ義春ワールド」が
>自然に繰り広げられているのかもしれない…
>と思ったらわくわくしてきました〜〜(爆)
いや、地域的な問題ではなく、そのおばあさんが、
壊れかけていた方のようだ、というのが真相らしいのですが、
それにしても、もし、はい、って答えていたら、
そのまま、家族の一員として、たびを続けることになった、
のでしょうか(^^♪

大さん、まいど^^

>ポプラ社の子供向け探偵小説は、
>ワシも小学生のころハマりましたよ~。
>師匠と同じく、海外ルパンものは
>イマイチだったような記憶があります。
むかしの少年の娯楽、だったですよね~(^^♪

>しかし乱歩のほうも「うへぇ」というオチのものが多く、
>『透明怪人』や『夜光人間』のオチには
子どもながら
>「みんな、はよ気づけよ!」とツッコミを入れてました。
>トリックがチャチくて(笑)
すんまへん、あっしは読み終わっても、まだトリックに気づかない、
っていうパターンの方が多かったっす^^;

>「ミステリー」に関していえば、文芸のジャンル的には、
>本来の「不可思議」というような意味合いでは
>使われていないようです。
ふふふ、ばれちゃいましたか(^^)
ここではあえて、ミステリー、の意味のなかの、
神秘とか、怪奇とか、いう意味と、推理小説、という意味を
ごっちゃに使ってますが、
敬愛するコナンドイルさんは、ホームズものを書くかたわら、
神秘的な作品も好んで書いていたようなので、
ま、許してくださいな^^

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