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2006年4月15日 (土)

ダリ

ぼくは絵画、という芸術分野において、
とくに強く誰かの創造物に惹かれた経験を持たなかった。
もちろん、ヒラリーさんのペイント作品は別として。
長く生きてきた間には、いわゆる名画、
というものに触れる機会はあったと思うけれど、
残念ながら、他人事にようにそれらに接してきた。

ところが、このあいだ、テレビでたまたま見かけた、
ダリの絵に非常に強いインプレッションを受けた。

かれについては、その作品よりも、奇抜な言動で
なんとなく認知していて、
どっちかというと、妙なパフォーマー、
という認識だったのだけれど、
初めてみるかれの作品群に、ぼくはとても感銘を受けたのだった。
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しかし、その作品だけにぼくが興味をもったのか、
と聞かれれば、そうではなかった。

かれは、生涯を通じて、妻であるガラを愛し、崇拝し、
作品のモチーフとして、かのじょをもちいた

かのじょは、もともと友人の詩人の妻で、10歳年上で、
しかも、控えめにいっても、生涯を通じて、
淫売、と呼ばれるにふさわしい女だった。

ダリもそんなかのじょの行動を知っていながら、
それでもなお、崇拝し、芸術的昇華の原動力として、
かのじょを使い続けてたのだった。

ただし、かれが芸術家として、生きていうちに
その名声を手に入れることができた背景には、
かのじょのセンスやアイデアの力も大きかったようだ。

経済的にはかれは恵まれた芸術家だった、といえると思う。
また、愛した妻に裏切られ続けたことが
その芸術的動機付けになっていたのなら、
その芸術的成功もまた、妻であるガラのおかげであった、
といえなくもないだろう。
かのじょが貞淑な妻であったなら、
かれのいくつかの作品は生まれなかったかもしれないのだ。

成功した芸術家であったかれが幸せだったのかどうか、
ということについては、ぼくは知らない。

でも、かれの作品の数々を眺めていると、少なくとも、
この時間中だけは、あの淫売に感謝しなくちゃいけないんだろな、
って思うのだった。
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Photo_56





▼よおく考えると、ダリとの最初の出会いは映画だったようだ。
イングリッド・バーグマンが好きだったぼくは、おおむかし、
大毎地下だか、祇園会館だかで、
レベッカ」といっしょに「白い恐怖」を見た。
この美術担当が、ダリだったようだ。
久しぶりに見た「白い恐怖」、面白かったっす^^
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コメント

師匠の写真もすばらしいですよ〜
あの感性はダリに通じるところがあるかも!?
^^

ぷんぷい師匠、まいど^^

芸術というものに、とんと縁のない私です・・・

「私のような悪妻は男を出世させるのよ」
うちの母は、自分のことをいつもそう言ってました。
でも彼女は決して悪妻ではなく、自由奔放な父を支える貞淑ないい妻だったんですけどね。(私から見れば)
私は悪妻の素質大有りですけど、主人が出世したら困ると思っています。

まあ!褒めていただいて、、、ありがとうございます。

ダリですか~・・インパクトありますよね~
私も、この絵を、中学の美術の教科書で見て「うわ~きもちわる~」と思いました。でも、なぜか心に残る絵でした。

スペインに「ゲルニカ」を見に行った時でも、同じ展示場にあったダリの方が心惹かれました。

でも、、、

ガラは嫌い。

はぎ妻さん、まいど^^

>師匠の写真もすばらしいですよ〜
>あの感性はダリに通じるところがあるかも!?^^
写真、お褒めいただきありがとさんです^^
でも、年に数回しか、まともなカメラを持たないあっしに、
写真を語る資格はありやせん^^;
とはいうものの、GWにはちゃんとした写真を撮ってこよう、
と思っとります(^^♪

マナオさん、まいど^^

>芸術というものに、とんと縁のない私です・・・
大丈夫、生き様が芸術的ですから^^;

>「私のような悪妻は男を出世させるのよ」
>うちの母は、自分のことをいつもそう言ってました。
>でも彼女は決して悪妻ではなく、自由奔放な父を支える
>貞淑ないい妻だったんですけどね。(私から見れば)
>私は悪妻の素質大有りですけど、
>主人が出世したら困ると思っています。
じょおおさまのおかーさまは、じょおおさまでなく、
おとーさまが王様だったんですねー^^

ヒラリーさん、まいど^^

>スペインに「ゲルニカ」を見に行った時でも、
>同じ展示場にあったダリの方が心惹かれました。
あっし、実はヨーロッパには行ったことなくて、
イタリヤやスペインに行ったひとの話しを聞くと、
ちょっと気持ちが動くんですよね^^;
ま、人生があした終わるわけでもないんで、
ゆっくりその機会を窺おうと思っとります(^^

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